港北区師岡町の腰痛専門整体院「そわか整体院」の大橋です。
大学を卒業して、大手企業に就職したばかりの四月、妊娠が発覚した。
えっ?何で? これが私の正直な気持ちだった。
苦労して入った大学、氷河期に死ぬ気でとった内定、やりたい事、やるべき事がまだ山のようにあった。
自身の未来を考えて、即座に堕胎を決意した。
隣町の産婦人科へ行き「おろしますか?」と聞かれたとき、なぜか「はい」と答えられなかった。
それから会社を辞め、主人と話し合い入籍。
結婚式や新婚旅行どころか、指輪さえもらえなかった。
胎児は順調に育ち無事出産。
しかしここからが本当の戦いだった。
育児は思っていた以上に苦しく、毎日子供に怒鳴りちらす生活。
「お前なんか産まれてこなければよかった!」
「お前がいなければ、私は東京でやりたい仕事をしてた」
「お前のせいで、結婚式もできなかった」
毎日毎日、子供を責め旦那を責め、自身を責めノイローゼになった。
本気で死んでくれないかと思った事すらあった。
子供が1歳になったある日、体調不良で病院に行くことになった。
結果、かなり進行した子宮ガンだった。
私は23歳で子宮を全摘出した。
今息子は2歳になろうとしている。
朝起きると自分がご飯を食べる前に、バナナを私の口に入れてくれる。
私が朝が弱いことを知った上での行為だ。
あの時、堕胎しなくてよかった。
子宮摘出手術が終わったその日、私はベッドの上でおもいっきり泣いた。
悲しかったわけではない。
嬉しくて、嬉しくて涙が止まらなかったのだ。
「息子は神様がくれた最初で最後のプレゼントだったのね」
そう思うと息子と主人に感謝の気持ちでいっぱいになった。
OOOくん本当にありがとう。
産まれてきてくれて、本当にありがとう。
こんなにくだらない私をママにしてくれて、ありがとう。
そしてこの世に出るためにママを選んでくれてありがとう。
最後までブログをご覧になっていただきありがとうございました。